『ボポモフォ全然分からない』
『ボポモフォの母音はどうやって発音するの?』
という疑問に解決できる記事になっています。
僕も台湾華語(中国語)を勉強し始めた時に『ボポモフォ』の
記号の羅列を見た時は『これ覚えるのか。。』と正直思いました。
ただ、大変なのは最初だけです。
何回も学習すれば、段々とわかってくるので面白くなっていきますよ。
僕も繰り返し何回も学習して『ボポモフォ』の
関門を越える事ができました。
今回は、そんなボポモフォの『母音』について解説します!
この記事を読む事で、ボポモフォの母音をどうやって発音すればいいのか
わかるようになると思います。
あとは繰り返し練習するのみです。
毎日少しづつでも、自分の力になるように練習していきましょう。
この記事の目次
台湾で使われているボポモフォ(注音符号)について
ボポモフォ(bopomofo)は、注音符号(ちゅういんふごう)とも呼ばれる
台湾で使われている発音記号のことです。
中国ではピンイン(拼音)という発音記号が使われています。
台湾華語を本気で学びたいのであれば、ボポモフォは学んだ方がいいです。
台湾人の方も、ボポモフォができるとわかったら嬉しいと思いますよ。
ボポモフォの音の種類ですが、母音が『16個』、子音が『21個』あります。
日本語だと母音が『5個』、子音が約『14個』なので、
台湾華語の方が音の種類が多いです。
なので、発音の練習をしないで日本語の音で強引に当てこめて読もうとすると
日本語にない音は、どうしても通じない要因となってしまいます。
日本語にはない舌の使い方や口の形などがあるので、
しっかり練習しないと絶対に身につかないです。
ボポモフォの『母音』ですが、以下のようなものがあります。
『ㄞ』『ㄟ』『ㄠ』『ㄡ』
『ㄢ』『ㄣ』『ㄤ』『ㄥ』
『ㄦ』『一』『ㄨ』『ㄩ』
見慣れない記号ばっかりで、わけわからないですよね。
これを見て『何だこれ』『難しそう。止めよ。。』と
思ってしまう方も多いと思いますが
ちょっと待ってください!
何でもそうですが、最初はやっぱり少し大変です。
学習していくうちに、少しずつ分かってきて楽しくなるので
まずは続けてみましょう。
難しそうに思いますが、日本語の音に近いものも多いので、殆どの発音は
すぐに問題なくできるものばかりだと思いますよ。
ボポモフォ母音「16個」の音を覚えよう
発音は練習しないと覚えられないので、
見ただけで満足せずに何回も口に出して練習していきましょう。
これから紹介していく発音記号ですが、左側に記載がボポモフォ(注音符号)、
右にピンイン(拼音)も記載していきます。
例えば、『ㄚ:a』とあったら、左側の『ㄚ』は台湾で使われている
ボポモフォ表記で、右側の『a』は中国本土で使われている
ピンイン(拼音)表記です。
参考のために日本語で読み方を記載していますが、口の形や舌の位置などを
意識して発音してみてください。
それでは母音を一つずつ見ていきましょう!
ㄚ:a (単母音)
日本語の『あ』の音とほとんど同じです。
日本語で『あ』という時は、口はあまり開けないですが
大きく口を開けて『あー』と発音します。
ㄛ:o (単母音)
音は日本語の『お』の音ですが、口の形を意識してください。
唇を丸めて突き出すイメージで『お』と発音します。
日本語の『う』の音の唇の形のように突き出す感じです。
ㄜ:e (単母音)
日本語にはない音なので、意識して練習する必要があります。
口の形は、日本語の『え』を言うよりも横に広げて
その口の形のまま喉の奥から『おー』と発音します。
発音してみると日本語の『あ』にも聞こえるかもしれません。
日本語の『あ』でもなく『お』でもない音ですね。
ㄝ:ê (単母音)
日本語の『え』の音と殆ど同じです。
字が『ひらがな』の『せ』に似てますが
『せ』ではないので注意しましょう。
ㄞ:ai (複母音)
口を大きく開けて日本語の『あ』とはっきり発音した流れで
『い』と小さく発音します。
日本語の『あぃ』のようなイメージです。
ㄟ:ei (複母音)
日本語の『え』をはっきり発音した流れで
『い』と小さく発音します。
日本語の『えぃ』のようなイメージです。
ㄠ:ao (複母音)
口を大きく開けて『あ』とはっきり発音した流れで
日本語の『う』を言う時の口の形のように、口を丸めて少し突き出して
『お』と小さく発音します。
日本語の『あぉ』のようなイメージです。
ㄡ:ou (複母音)
口を丸めて突き出して『お』と発音した後に
更に口を丸めて『う』と小さく発音します。
日本語の『おぅ』のようなイメージです。
ㄢ:an (鼻母音)
日本語で案内(あんない)という時の『あん』の音です。
『あん』の『ん』の時に、舌先が上の歯茎の裏についているはずです。
『あ』をはっきり発音した後に、舌先を歯茎の裏につけて、
音をしっかり止めるように意識してください。
ㄣ:en (鼻母音)
日本語の『え』に近い口の形で『お』と発音した後に
先ほど紹介した『案内』の『あん』の時のように
舌先が上の歯茎の裏につけて『ん』と音を止めます。
最初の『お』は、英語の「æ」の音のように
『あ』と『お』の中間のような音になります。
ㄤ:ang (鼻母音)
日本語で『案外』という時の『あん』の音です。
今度は『ん』と発音する時に、舌の根っこの方が
盛り上がっていると思います。
その時に、鼻の方へ息を抜いて音を止めます。
日本語では『案内』や『案外』を発音する時に、同じ『あん』の発音でも
舌の位置を変える意識なんてしないですよね。
台湾華語(中国語)では、これら音が
明確に違う発音として分かれているんです。
日本語で同じ『あん』でも、実際は舌の位置も違っていて
無意識に発音していたと分かると面白いですよね。
ㄥ:eng (鼻母音)
『ㄜ』の音から下の根っこの方を盛り上げて、
『ん』と息を鼻へ抜けて音を止めます。
『ㄜ』は日本語の『え』の口の形で、喉の奥から『お』と発音するでしたね。
イメージとしては、喉の奥で響かせながら『おん』と発音する感じです。
ㄦ:er (そり舌母音)
ゆるく『あ』と発音した後に、舌先を上あごの方へ反り上げます。
反り上げた時に、舌先はどこにも付かないようにしてください。
英語の『Car(車)』を発音する時の『R』の発音のイメージですね。
一:i (介母音)
口を横に広げて、日本語の『いー』と発音します。
日本語の『い』と殆ど同じ音なので簡単だと思います。
ㄨ:u (介母音)
日本語の『う』の口より、もっとすぼめて前に突き出すようにして
『うー』と発音します。
ㄩ:ü (介母音)
日本語の『ゆ』の口の形で『いー』と発音します。
『い』と『ゆ』が混じったような音になると思います。
日本語にない音なので、最初は難しいと思います。
ボポモフォ母音の補足説明
また、Yuriさんという方のYouTubeチャンネルで、分かりやすく解説されているので
口の形など参考にしてみてください。
母音は4分10秒から見れます。
ボポモフォの発音記号を紹介する際に、『単母音』や『複母音』といった
記載があったのを覚えている方もいると思います。
特に触れていませんでしたが、補足で何なのか説明します。
知らなくても問題ないので、参考程度に見てみてください。
音節の中心な母音で『主母音』とも呼ばれます。
単独でも使いますが、⑤の『介母音』と組み合わせて使う事もできます。
『ㄞ』は日本語の『あぃ』のようなイメージでしたよね。
このように単母音が2つ以上連続するものです。
単独でも使えますし、⑤の『介母音』と組み合わせて使う事もできます。
『ん』と音を止めて終わる音です。
『案内』の『あん』のように、舌先が上の歯茎の裏につけて
音を止める『ん』と『案外』の『あん』のように、
舌の根っこの方が盛り上がって音を止める『ん』の2種類があります。
単独で使う事も、⑤の『介母音』と組み合わせて使う事もできます。
そり舌とあるように、舌をそり反り上げて発音する音です。
単独で使われるのと、中国本土では単語の末尾に付けて使われる事も多いです。
『子音』と『母音』の橋渡しをする音です。
単独でも使えますし、①~③の母音と組み合わせて使う事もできます。
ボポモフォの母音は、上記で解説したように練習すれば
読めて発音ができるようになるはずです。
子音については、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。
いかがだったでしょうか?
難しいと感じた方も多いかもしれません。
始めは難しいと思いますが、根気強く正しいやり方で続けていけば
必ずできるようになっていきます。
楽しみながら頑張っていきましょう。