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夜市

コロナウイルスの抑え込みで各国で称賛されている台湾ですが、

今度は経済対策として『振興券』となるものを発行すると発表しました。

名称は『振興三倍卷』と言うそうです。

 

この記事では、そんな『振興三倍卷』について紹介していきます。

 

現地の振興券についてのニュースです。

 

『振興三倍卷』とは?

 

お得な商品券のようなイメージで1,000台湾元(約3,600円)で3,000元(約1万円)分の購入ができる

というものです。

振興券で支払いをすると、本来の3倍分の商品やサービスなど受ける事ができます。

つまり、めっちゃお得という事ですね。


対象者はどういう人?

誰が対象

 

以下に該当している方であれば、今回の振興券を使える対象者となります。

・中華民国(台湾)籍を持つ人

・居留証を持つ外国人配偶者や中国籍配偶者

 

所得や年齢に制限はなし。中低所得者には無料で支給されるとの事なので

経済的な余裕がない人にとっても非常に助かりますね。

 

『台湾人の僕の奥さんも弟に頼んで買ってもらう』と嬉しそうでした。

奥さんは日本に滞在していますが、対象になるようです。

 

※日本で支給された特別定額給付金(10万円)とは違い、

対象者は、『居留証を持つ外国人配偶者』のみという点です。

日本の給付金は、外国人の方でも基準日(令和2年4月27日)に、

住民基本台帳に記録されていれば対象とされたので大きく違う点ですね。

 

どんな所で使えるの?

 

『振興三倍卷』には、以下のように使える所と使えない所があります。

 

振興券は以下のような場所で使う事ができます。

実店舗、美容室、ネイルサロン、レストラン、デパート、本屋

夜市、市場、文化イベント、新幹線などの交通機関、旅行先のホテルなど

 

 

振興券は以下の場所では使えないとされています。

オンラインでの買い物、税金の支払い、罰金の支払い、管理費、タバコ、

保険、株、年金、クレジットカード支払い、ギフトカード、スマホなどへのチャージなど

 

経済的に打撃を受けた実店舗や観光、交通機関などの経済を活性化させるためのものなので

オンライン以外の実店舗などが対象となっています。

 

振興券で税金や年金の支払いをされてしまうと、助けが必要な実店舗などを救う事ができないので

使えないのは当たり前ですよね。

 

沈栄津経済部長(経済相)は、この振興券で1,000億元(約3600億円)

経済効果を生み出せるとの見方を示しています。

 

確かに台湾国民の殆どが振興券を使ったら、これくらいの経済効果を生み出せそうです。

使用できない場所もありますが、使用できる所も多いので使いやすそうです。

 

どこで購入できるの?

オンラインショッピング

 

紙製の振興券ですが、郵便局で購入できます。

 

購入時に、国民健康保険(健保)カードの提示が必要です。

購入も簡単ですね。

 

1組200元分5枚と500元分4枚の3,000元分です。

7月1日以降インターネットでも予約を開始して、15日からコンビニでも受け取りができます。

 

驚いたのが紙製の振興券だけではなく、電子決済、カード型電子マネー

クレジットカード等のデジタル対応している事です。

電子決済などにも対応するスピードの早さはさすがです。

 

電子決済などで利用したい場合、電子専用のサイトを通じてスマートフォンなど

使用したい手段とひも付けして、3,000元分を消費すると2,000元還元される仕組みになるようです。

実際の金額を支払って、後から戻ってくるんですね。

 

使用期限はいつまで?

使用期限

この振興券は7月15日から運用開始予定で、12月末まで使用できます

 

期限があるので、振興券を購入した場合は使い忘れがないように注意が必要ですね。

 

※7月1日から「振興三倍券」が発売され、午後10時の時点で

179万件を突破するほど購入が殺到したとの事です。

 

また、7月8日の報道によると、百貨店各社が『振興三倍券』の波にのり

販促キャンペーンを実施との事なので更にお得になります。

 

例えば、台湾百貨店大手の「新光三越百貨」は、振興三倍券の利用者に

クーポン券を配布する方針を検討しているようです。

安く買えるしお得になるのは嬉しいですよね。

 

 

 

『振興三倍卷』について紹介しましたが、どう思いましたか?

 

個人的には経済を助けるための対策として、かなり良いと思いました。

ただお金の給付をする場合、人によって『貯金する』という選択肢や

打撃を受けた実店舗などの助けに使われない事も当然でてきてしまいます。

 

この振興券であれば期限もあって溜め込めないですし、使う所も明確で

なによりお得なので使う人も多いと思います。

僕はこの振興券は使えないですが、勉強になりました。

 

日本の給付金は目的が違いますが、経済を助ける上での対策としては

見習えるポイントも多いですよね。今後の台湾の経済対策も注目です。

 

 

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