群馬県の知る人ぞ知る温泉地『薮塚温泉』で有名な
「開祖 今井館」に行ってきたので紹介したいと思います。
薮塚温泉で同じく有名な「ホテルふせじま」については
こちらの記事で紹介してますので見てみてください。
この記事を見ることで、薮塚温泉のことが分かり
少しでも参考になればと嬉しいです。
この記事の目次
開祖 今井館(かいそ いまいかん)
宿泊した「開祖 今井館」ですが、創業がなんと明和7年(1770年)です。
創業250年の老舗旅館です。250年ですよ。
すごい歴史のある旅館ですよね。
薮塚温泉地で有名な「ホテルふせじま」も創業から100年超えて驚きましたが
今井館の創業の年を知って更に驚きました。
今のご主人で、9代目のようです。気さくで話しやすい方でした。
創業からずっと守り続けられているのは本当にすごいことですね。
住所:〒379-2301 群馬県太田市藪塚町162
車であれば、太田薮塚IC(北関東自動車道)から
約15分程の距離です。高速から近いので便利です。
近づくとひと際目立つ「ホテルふせじま」が見えるので、
そのすぐ隣に「今井館」はあります。
目印となる「ホテルふせじま」は大きな建物なので、
すぐにわかると思います。
駐車場は、旅館の前にあります。大きくはないですが
停められないということはないかと思います。
電車の場合、最寄りの駅に薮塚駅(東武桐生線)という駅があり
旅館まで徒歩で10分~15分程です。
事前に予約すれば、薮塚駅までの送迎をしてもらえますよ。
価格とプランは?
今回の宿泊の申し込みは「じゃらん」経由でしました。
開祖 今井館には以下のようなプランがあります。
①夕食なし、朝食付きのプラン 大人1名7,850円
②夕食、朝食付きプラン 大人1名11,150円
③夕食、朝食付きプラン 大人1名13,350円
(通常よりワンランク上のお食事)
※価格やプランは、時期などによって変動があります。
プランは多くないので、シンプルでわかりやすいですね。
詳細は「じゃらん」のサイトで、直接確認してみてください。
どんなお部屋?
今井館のお部屋の総数は9室(和室)あります。
今回、宿泊したお部屋はこんな感じでした。
和室の8畳の十分な広さです。
創業から250年なので建物や設備は古いですが、綺麗に掃除されてます。
昔ながらの旅館という感じで、どこか懐かしさを感じましたね。
腰かけて休める椅子もあります。
テレビや金庫もちょっと懐かしい感じです。
洗面台です。
宿泊した部屋は、シャワーはついてないです。
トイレです。水圧が若干弱かったですが、使う分には全く問題ないです。
今井館は、2階建ての建物でエレベーターがないため階段のみです。
少し階段が急なので、不安な方は手すりを使った方がいいですね。
1階にもお部屋が一部屋あるので、どうしても1階の方がいいという方は、
事前に確認した方がいいと思います。
どんな温泉?
※ゆこゆこHP引用
温泉の質は単純温泉なので、刺激が少なく体にやさしくて
やわらかい感じなので、高齢な方や肌の弱い人にも大丈夫だと思います。
今井館では、加水をせず100%の源泉を利用するために
あえて露天風呂は造っていないようです。
そのためかわかりませんが、「ホテルふせじま」の温泉よりも
温度が高いと感じました。
熱い温泉が好きな方は、今井館の方が好みかもしれませんね。
その分、「ホテルふせじま」では入浴の時間の制限はないので
温泉に一晩中入れるのはいいですね。
今井館の入浴時間は、午後3時から午後11時で、
朝は午前6時から午前9時までです。
浴場には露天風呂はないですが、中庭にある綺麗な庭園を眺めながら
入浴できるので、露天風呂に浸かっているような感覚になります。
浴場は広くはないです。大体3~4人くらいの人数が、快適に入れますかね。
もちろん入ろうと思えば、一度にもっと入れます。
浴場が広くなくても宿泊者数がそもそも少ないので、
他のお客さんと入浴時間が被る事は殆どないと思います。
僕が入浴した際は、夜は入浴が終わったばかりの方が1名だけでしたし
朝は後から2名入ってきただけなので問題なく快適に入浴できました。
朝の早い時間が時間の幅も短いですし、他の方と入浴の時間が
一番被りやすいかもしれません。
今井館ですが、日帰り温泉は受け付けていません。
宿泊した方だけ堪能できる温泉となっているので、
ぜひ宿泊して入浴してみてください。
主要成分と主治効果も参考までにご紹介します。
炭酸ソーダ 0.16410g
炭酸石灰 0.00870g
炭酸加里 0.08670g
遊離炭酸 0.07969g
酸化鉄 0.00531g
珪酸(けいさん) 0.00570g
以下が期待できる効果だそうです。
浴用
慢性皮膚病
神経病
リューマチ
火傷
筋肉痛
冷え性
持病
婦人病
期待できる効果が色々ありますね。
冷え性持ちなので、個人的には冬場に通いたいです。
鉱泉の起源とは?
鉱泉の起源が、お部屋に置いてある
インフォメーションで紹介されていました。
初めて知ったので、勉強になり面白かったです。
以下が、鉱泉の起源です。
湯之入鉱山は昔、巨岩と巨岩との間から湧き出し
別名巌理泉とも称します。
ある日、何処ともなくあし毛の馬が現れ、この妙湯に飛び込みました。
そして一声高く鳴くと、雲と雨を起こして天に舞い昇りました。
以来、湯は冷水に変わってしまいましたが、薬師如来を信仰する
村の老人の枕元に霊人が立ち、『この水を沸かせば
万病を治す霊泉となる』と告げました。
当館裏にある温泉神社には、この源泉にまつわる伝説に登場する
薬師如来が祀られております。
この民話に語られた温泉は紀元670年頃、天智天皇の御世、
行基上人(ぎょうきしょうにん)により開かれたと伝えられ、
その後元弘(げんこう)三年、新田義貞公が鎌倉を征伐して
郷土新田の荘に帰った際、負傷した軍卒をこの鉱泉で治療しました。
ここで出てくる行基上人(ぎょうきしょうにん)は、
15歳の時に出家して飛鳥寺や薬師寺で教学を学んだそうです。
この行基上人のお師匠さんの道昭が、あの西遊記のモデルと言われている
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)から教えを受けたことで有名な僧侶なんです。
西遊記は知っている人も多いと思うので、
接点がわかったりすると面白いですよね。
どんな食事?
夕食と朝食ともに1Fにある会場での食事でした。
会場は、4組ほどが食事できるくらいの広さのお部屋です。
朝食は、こんな感じです。
午前7時半~8時30分の時間で選べます。
納豆、卵、魚、みそ汁、サラダ、漬物と健康的な
日本の朝ごはんという感じですね。
朝食の後に出してくれた手作りスムージーの
デザートとコーヒーが絶品でした。
一息もつけて最高ですね。
夕食はこんな感じです。
鮎の塩焼き、豚しゃぶしゃぶ、てんぷら、お造りなど
地のもの、旬の食材が使われていましたね。
お米は群馬県産こしひかりで、野菜は提携している農家さんより
採れたてのものを使っているそうで、どれも本当においしかったです。
夕食の時間は、午後6時または6時30分のどちらかの時間で選べますよ。
Go To トラベル対象?
「今井館」ですが、『Go To トラベル』対象になるようです。
チェックアウトをする際に宿泊証明書を発行してくれますよ。
ご主人は、申請は早くて10月くらいになるのではないかと話されてました。
まだよくわかっていない部分も多くて、
ホテルや旅館の方は対応に大変そうです。
後で申請ができると思うので、証明書はしっかり
保管しておいたほうがいいですね。
いかがだったでしょうか?
創業から250年以上も続いている老舗『開祖 今井館』のご紹介でした。
周りに華やかな観光地はないですが、人も多くないですし
静かでゆっくりできると思います。
設備はどうしても古い部分はありますが、歴史ある建物ですので
ある程度理解は必要ですね。
個人的には、食事が本当においしかったです。
お米も美味しくて「おひつ」にたくさんご飯を入れてもらっていたので、
朝食も夕食もついつい食べすぎてしまいました。
次の日に体重を計ったら、1キロ以上増えていてびっくりでした。
それくらい美味しかったという事ですね。是非また行きたいです。
少しでも興味が出てくれたり、何か参考になったら嬉しいです。