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親日で知られていた台湾の李登輝元総統が2020年7月30日に死去されました。

日本人の方の中には、初めて名前を聞いたという人も

多かったかもしれません。

 

ただ、多くの日本人の方にこそ知ってほしい人物だと思っています。

 

僕も学生の頃は、台湾の事についても無知で李登輝氏の事も

全く知りませんでした。

社会人になり台湾の事を勉強して知ることができました。

 

李登輝氏では、中華の世界ではありえなかった台湾での

民主化を成功させています。

台湾のために大きく貢献した方です。

この凄さは中国の事を知るとわかります。

 

そして日本が台湾を統治していた時代に生きた方なので、

日本精神を持った最高の指導者でした。

 

多くの方に、そんな李登輝氏の生き方や考え方を知ってもらいたいです。

 

李登輝氏は、書籍も多く出されています。

他の方が、李登輝氏に関することを書いた書籍を合わせると

かなりの数になります。

 

李登輝氏の書籍を読むと、日本人が忘れてしまっている日本精神に気づいたり

今後の人生の生き方や考え方などに大きく影響しました。

 

少しでも興味が出たのであれば、本も高くないので是非読んでみてください。

読むことでマイナスになることは決してないと思います。

李登輝氏の経歴について

経歴

 

最初に簡単に李登輝氏の経歴を紹介します。

台湾総統までの成り上がり方がとにかくすごいです。

1923年台湾生まれ

台北高校を卒業後、

京都帝国大学に進学し農業を学ぶ

台湾大学に編入学し、米コーネル大学にアメリカ留学

米コーネル大学院博士課程修了

1971年に国民党に入党し農業専門の行政院政務委員として活動

1978年に台北市長に任命

1984年には、蒋経国総統から台湾の副総統候補に指名される

1988年蒋経国の死去にともない、総統に昇格

2000年5月に相当を退任

 

李登輝氏は1923年生まれです。

まさに日本が台湾を統治している真っただ中です。

 

自らを「22歳まで日本籍だった」と発言するなど、

親日であり日本精神を持ち合わせていました。

 

日本語はもちろんペラペラですし、むしろ今の日本人よりも

格式の高い日本語を使われます。

 

台湾人でありながら、考え方や道徳観、倫理観など日本精神を持っている

本当の日本人という感じです。

 

李登輝氏のすごいところ

 

1971年の国民党に入党はすごいです。この時、李登輝氏は48歳です。

 

敗戦して日本が台湾を去ったあとにやってきたのが、

蒋介石(しょうかいせき)率いる国民党です。

 

1947年には「2・28事件」のように国民党軍による台湾人の大量虐殺など

ひどい事がおきてしまいます。

そんな国民党の内部で働くわけなので、色々思うところもあったと思います。

台湾の歴史を書いた記事で2・28事件も紹介してます。

 

入党した当初は、根本の考えに『国民党のために働け』というような

圧力があったはずです。

そんな中でも、まずは農業で豊かに産業として確立できるように

一生懸命貢献します。

 

そして、蒋経国により台北の市長に任命されます。

市民のために様々な取り組みをして認められ蒋介石の息子の

蒋経国(しょうけいこく)から台湾の副総統候補に指名されます。

 

これってかなりすごい事です。

本来は中国本土から来た人間を副総統に置くと思いますが

日本教育を受けていた李登輝氏をナンバー2にするのは、

しっかり結果を出してよほど信頼をされていた証拠です。

 

しかも、ごますりとか賄賂とかで成り上がったいったのではなく

本当に認められて台北市長、台湾副総統と成り上がっていったわけです。

 

その後、総統だった蒋経国が死去し、一旦李登輝氏が総統を継承します。

李登輝氏からしたら、敵だらけの国民党のトップにまでなってしまうわけです。

 

そして1996年李登輝氏が73歳の時に、中華史上初の総選挙が台湾で行われ総統に当選します。

 

この総選挙も日本人からすると、なんとも思わないと思いますが

中国では、皇帝を権力と武力や暴力で奪うような歴史が続いてきたわけなので

台湾国民による選挙によって選ばれることは、本当にすごい事です。

台湾の民主化を実現し「台湾民主化の父」とも呼ばれました。

 

国民党は、私腹を肥やすことばかりやってきましたが、

李登輝氏は「国民のためにできること」を誠実に取り組んでいたので

総選挙でも国民に選ばれたんだと思います。

 

もし李登輝氏がいなかったら、今の台湾とは違う台湾が存在していた可能性も

十分に考えられると思うので、それだけ台湾へ与えた影響は大きいです。

 

李登輝元総統の書籍まとめ

台湾テキスト

ここでは、李登輝氏の良いと思った書籍をまとめました。

 

僕もまだ出された書籍の全部は見れていないですが、

少しずつ読んでいっている最中です。

 

書籍はやっぱり勉強になりますし、考え方や捉え方など変わる

最高なツールだと思います。

本は金額も高くないですし、殆どの場合読んでも無駄にならないはずです。

良質な書籍であれば、人生が変わるくらいの影響があります。

 

李登輝氏の書籍は、生き方の考えや軸ができるような本だと思います。

これから紹介する本は、おススメできるので是非読んでほしいです。

 

「武士道」解題 ノーブレス・オブリージュとは

 

新渡戸稲造の『武士道』を李登輝氏が解説し読み解いてくれます。

現代の日本人が忘れてしまった日本精神に気づける本です。

 

李登輝氏の書籍の中で、僕が一番最初に手に取ったもので

一番おススメできる本です。

 

漢字や言葉など「何て読むんだろう」というような難しい部分があるので

決して読みやすい本ではなかったです。

 

ただ、重要な考え方や気づきを得られました。

生きる上でのバイブル的な本になるかと思います。

 

読むのは大変かもしれませんが、とりあえず最後まで読みきってください。

必ず何か得られるものだったりがあるはずです。

 

熱誠憂国 日本人へ伝えたいこと

 

日本の置かれている状況に危惧し、日本・日本人に対して伝えたい事が書かれています。

 

また、李登輝氏の東アジア情勢に関しての意見や、思想や政治哲学なども

書かれてるので非常にためになります。

 

新・台湾の主張

 

1999年に発行された『台湾の主張』から16年経ち

92歳になった李登輝氏が改めて台湾、日本への思いを書かれた本です。

李登輝氏からの台湾や日本への思いを感じられる内容ですね。

 

「なぜ台湾は親日国と言われるのか」や台湾の戦後の歩みなど、

台湾の事を知ることができます。

 

台湾の事を知りたいという方にもおススメできます。

 

李登輝より日本へ 贈る言葉

 

 

李登輝氏が日本人に対して愛情のあるメッセージを送られています。

李登輝氏の道徳観や倫理観を通して、日本人の誰もが心の奥底に持っている

『武士道精神』を気づくきっかけになると思います。

 

このブログを書いている際にアマゾンで見たら、

新品が7,656円になっていてびっくりでした。

 

実際に手に取ってみると、辞書のような分厚くて大きいので驚きました。

非常に良い本なので、読める機会があればぜひ読んでみてください。

 

番外編 李登輝氏の映画 「哲人王〜李登輝対話篇〜」


 

2018年に公開された映画ですが、遂にDVDで発売されました。

 

書籍ではないですが、映像で李登輝氏の事や台湾の歴史について

学ぶことができます。

全く何も知らないという方にオススメです。

 

李登輝氏の書籍の内容も映画内では度々出てきてました。

 

今回紹介した書籍だと特に「武士道」解題の内容が

「あ、たしか書いてあったな」と思う事が多かったです。

 

台湾の歴史の本も読んでいたり、歴史に詳しい方であれば

更に理解が深まる所もあると思います。

 

映画内では、李登輝氏の少年時代や学生時代、国民党入党や総統就任、

また後藤新平、新渡戸稲造や八田与一といった方々も紹介されています。

 

個人的に良かったのは、映画内で李登輝氏の時代を知る台湾の方々の

体験談を語るシーンがあった事です。

やっぱり実際に体験した方の声を聞けるのは良いです。

 

DVDに特典映像もあって、本編で未収録のインタビューが見る事ができます。

時間は15分程と短いです。

貴重な体験談を聞けたので個人的には良かったですね。

 

興味が少しでもあれば、良い映画ですので是非見てみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本人なら知ってほしい素晴らしいリーダー

李登輝氏についてご紹介しました。

 

李登輝氏がどういう方だったのかは、少しは分かって頂けたと思います。

 

台湾人の方ではありますが、大和魂、武士道といった日本精神を持った

素晴らしい方でした。書籍を読むとそう感じます。

 

李登輝氏の書籍から感じるのは、武士道や大和魂といった

日本人が本来持っていたものを気づかせてくれる点です。

 

時代も流れているわけなので、精神部分が退化してたらしょうがないです。

李登輝氏にも胸を張れるように、昔の日本人よりも

成長しないといけないなと感じます。

 

この記事で少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。

 

日本人として多くの事を李登輝氏の書籍から学べると思うので、

興味が少しでも出た方は是非読んでみてください。

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